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高齢者の熱中症を予防する方法

熱中症救急搬送2018スマートリモコン

熱中症の現状

毎年夏になると話題に上がる熱中症の問題。その年によって暑い日が多かったり、少なくても気温のとても高い日があったりします。熱帯の気候に少しづつ近づいている日本では、今後も配慮しなくてはなりません。

熱中症で救急搬送者された人の約半数は高齢者です。高齢者以外の世代では屋外で熱中症になる人が多いのですが、高齢者に関しては室内の割合が高くなっています。毎年夏が近くなるとチラシが配られるなどして対策が練られますが、顕著に減っているという統計はありません。

現在の介護業界の対策

現在の在宅介護業界での対策は
①ヘルパーが訪問しエアコンを操作したり確認する。
②ヘルパーが促して水分を取ってもらう。
③市役所が配る予防用タオルを首に巻く。
④チラシを配ったり宣伝カーで啓発する。

誰かが行って対応するか、本人に注意を促すという対策で、どの程度の効果が上がっているのかは分かりません。ヘルパーは室温調整の為だけに毎日訪問できませんし、ヘルパーが減少している現状ではいつまでこの対応でしのげるかわかりません。

高齢者のエアコン利用

熱中症の要因の一つに高温多湿の環境があります。高齢者はエアコンを使うことが「もったいない」と感じたり、ヘルパーがつけても消してしまう方やリモコン操作を間違ったり、習慣として窓を開けたり、扇風機しか使わない方など、室内にいても直射日光の当たらない屋外と変わらない環境で過ごしている人がいます。

高齢者の身体的特徴

人は歳を取るといろいろな感覚が鈍くなります。目や耳を始めとして、味や匂い、皮膚の感覚も衰えていくため暑さ寒さにも鈍感になります。さらには、のどの渇きも感じずらくなります。成人に比べ体に蓄えられている水分量も減少し、飲んでいる薬に利尿作用があったり、内臓疾患で体内の塩分濃度を調節できなかったりと様々な要因で高齢者は脱水になりやすいのです。

高齢者の水分補給

一般的に成人の水分排出量は2.5リットル/1日と言われています。逆に言うと食事や水分で2.5リットルを摂取しています。高齢者の場合体重1キログラムあたり約40ミリリットルと言われますので、体重50キロの人であれば、約2リットルの摂取が必要となります。気候が良い時はINとOUTのバランスが取れていても、夏場は汗で排出量が増える為多く摂取する必要があります。

お茶や水では逆効果な場合がある

「お茶でもお水でもいいから、水分摂って」と在宅介護の現場ではよく聞きます。これは場合によっては熱中症のリスクとなります。人の体は0.9%の食塩水と同じ浸透圧の血液が流れています。点滴で使う「生理食塩水」という言葉を見聞きしたことがあると思いますが、あれは簡単に言うと0.9%の食塩水です。汗をかくと塩分(ナトリウム)も排出されるため、水だけを飲むと体が血液中のナトリウム濃度の低下を抑える為、口渇感が止まったり、余分な水分を排出しようとします。これを自発的脱水と呼ぶそうですが、この状態になると汗をかく前の体液の量を回復できないので体温が上昇し熱中症の原因となります。水と共に塩分も同時に摂取しないといけません。

スマートリモコンが熱中症の予防になる

スマートリモコンってなんだ?

スマートホームハブを知っていますか? CMでやっている 「アレクサ」や「OKグーグル」と言えばわかる方も増えるかもしれません。あのスマートホームハブで使われているのがスマートリモコンです。スマートリモコンにはエアコンやテレビ、照明など色々なメーカーのリモコンの赤外線情報が登録されており、アレクサに「テレビをつけて」というと、スマートリモコンからテレビにリモコンの電源ONと同じ赤外線信号が飛びます。学習機能もあるため赤外線リモコンを使用している家電ならばほぼ全ての家電に使用できます。

そのスマートリモコンですが、温度センサーを搭載しているものがあります。さらにその中でも「決めた温度」になると「設定した状態で自動で作動」する物があります。例えば「部屋の温度が30度」になったら、「冷房27度、風量2、風向自動でON」なんてことができます。スマホアプリからは室温を見たり、エアコンを操作したりすることができます。これがあれば、誰かが訪問しなくても、忘れていても、室温の調整を自動やってくれます。

新しい熱中症対策まとめ

窓用タイプやリモコンがないエアコンでは使うことができませんが、「スマートリモコンの設置」で、急な温度変化や真冬の低体温にも対応でき、スマホで室温を確認できるので、ご家族の心配はぐっと減らすことができると思います。コストも人が行くことに比べ確実に安くなるので、普及するとヘルパー不足にも財源不足にも良い効果があると思います。

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